明日への遺言
ということで、またまた¥100DVDをレンタルしてきました。今度は藤田まこと主演の「明日への遺言」です。ご存知の方も多いと思いますが、大岡昇平の小説「長い旅」の映画化です。内容は省略しますが、B級戦犯で処刑された岡田中将のお話です。この軍事裁判では唯一、米軍が行った名古屋空爆が国際法違反として争点になったようです。史実なのかはインターネットで調べるかぎり、そのようです。そうすると、戦争で負けた国の軍人に対して、米国の弁護士が米軍の違法行為を主張するなど、見ていて新鮮ですね。結果は処刑されてしまいましたが、それは、部下の責任もすべて自分が受けたことによるもので涙ものでした。
戦後、マッカーサーが天皇に会った際、天皇は今般の戦争責任はすべて私にあると言ったと言われています。マッカーサーは感激して、その後の判断に大きく影響したとのこと。武士道の精神ですね。
この映画は、素晴らしい内容なのに、もうひとつヒットしませんでした。それは、たぶん映画としての作り方のせいかと思います。正直、TVドラマ的な感じでした。ちょっと、おしい作品と思います。
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