被災と日本人
昨年の東日本大震災は別として、一般的に日本人は、災害を受け持ても、悲しみを表に出さない国民性があるようです。確かに震災や台風、豪雨に、たびたび見舞われても、まるで誰かが被災したように表に悲しみを出さない方が多いようです。 これは昔からなのかと疑問に思っていたら、どうもそのようでした。
江戸から明治に変わったころ、日本国中を旅して、日本文化を調べたエドワード・モース氏が同じことを書いていました。当時の日本では火事が多く、頻繁に被災者が出るのに、被災した彼らは悲しむ様子も無く、たくましく生活を再開している。とのことでした。
どうやら祖先達は、この国があまりに災害が多いので、それが当たり前になってしまったのかも知れません。
昔から西洋のような立派な石造りの建物は造りません。ほとんどは木でできた揺れに強い燃えやすい質素な建物ばかりです。しかし、その質素さの中に美を見つけましたが。
いずれにしても、昔から日本人は被災しても、ヘッチャラに振る舞う国民のようです。ただし、今回の東日本大震災では、さすがに悲しむ方が多く、ことの大きさを実感しました。
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