諏訪湖
冬が来ると今でも時々思い出します。親父が諏訪湖のスケート場に連れて行ってくれたことを。兄もいるのに、なぜか私一人を連れて行ってくれました。近所のスケート場なら友達もいますが、諏訪湖のスケート場となると、知っている人は誰もいません。親父は滑らなかったので、一人で滑っていたことになりますが、小さかったからでしょうか、それでも楽しかったことだけ覚えています。おそらく、仕事ひとすじだった父が誰かに諭されて父子の絆を考えた結果の行動だったのでしょう。親父との小さい頃の楽しい思い出は、それだけだった気がします。
農業ひとすじだったから。自分はボロを着て、兄弟と子供と孫に美田を残す人でした。教育を重視し、家族愛や兄弟愛を重視し、みんなが仲良く質素に暮らすことを一番の幸せと考えて行動したため、本当に親族の仲良はとても良いです。親族の中心に位置して、皆から尊敬されていました。頭がさがります。今、こうして幸せに暮らせているのは、間違いなく親父が黙って教えてくれた人生の生き方によるものだと思います。勿論、それを支援してくれた母の愛も大きいですが。
あとは、この考え方を自分の子供にどう伝えるかですが、この都会で育ってしまったせいか、なかなか伝わらないのが残念ですね。時代も違いますから。田舎で育っている姪っ子らを見ていると、環境の違いは大きいと感じる今日この頃です。残念ながら。
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