鳥獣人物戯画
昔から興味があり、是非実物を見たかった鳥獣人物戯画が、上野の杜に来ているので見に行って来ました。かなり痛んでいたものを今回修理していたようで、今般それが終わったための記念公開でもあるようです。
鳥獣人物戯画は全4巻あり、甲乙丙丁に分かれています。一番有名な兎や蛙のシーンは甲巻に納められており、これを見るためには150分の待ち時間が必要でした。
会場は東京国立博物館の平成館で、会場の外にも行列用広場があったのですが、今日は建物内だけの行列ですみました。しかし、150分会場内で待つのは辛いですね。スマホやウォークマンも持っていて、ときどき使用するのですが、どうにも気が入りません。というのは、他の乙丙丁巻が行列の脇に見られるからですね。
あまり有名では無いこれらの巻でも、興味のある方々には、それなりのシーンがあるので、それを探していると、何とか時間が過ぎるのです。また博物館内でスマホを見ているのもアホっぽくていやですから、正直疲れました。
甲巻は12m程度の巻物ですが、作品保護のため、半分は前期で公開が終わっており、写真となっていました。と言っても巻物なので、後期公開されている後半部の頭に巻かれて置いてありました・・・。
150分後に見た鳥獣人物戯画の本物の感想ですが、あまりに綺麗に修復されたためか、「本物に見えない」というのが本音です。しかし、筆で書いたと思える線は800年の年月を感じさせない、生き生きとしたもので、さすが「漫画」の元祖と言えるものでした。
一番古い甲巻が一番手間をかけて書いており、乙丙丁になると、だんだん手を抜いたような書き方を感じましたが、良く言えばいっきに一筆で書いており、それはそれで素晴らしいと思えた次第です。
帰りに家内とクロアチア料理を頂いたのでした。魚が美味しかったですね。
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