無念
日本のW・CUPが終わった。ある意味予想どおりの結果だった気がする。世界レベルの違いを嫌というほど見せ付けられた。世論では、早くも戦犯は誰だと騒いでいるが、それは違うと思う。戦犯探しは欲求不満の憂さ晴らし以外、何物でもない。
さて、コテンパンに負けた原因はいったいなんだったのだろうか。原因は沢山あると思う。しかし、海外のマスコミや評論家はずばりと言ってくれている。ほとんどうなずけた。「強いチームに当たってしまった。」「絶対勝つんだという意欲が無い、見えない、形に表れない。」「体力が続かない。」「精神的に弱い。」「パスが通らない。」「個人でボールが維持できない。」どうも、欧州の列強チームからするとイロハレベルの問題らしい。しかし、良い面もあるので、成長したければ今後もW・CUPに出続けることが必要とのこと。
そんな中、友人から面白い話を聞いた。バレーボールがマイナーだった頃、日本はお家芸で良い地位にいた。しかし、欧米チームが参戦するようになり、ジリジリと負けるようになる。仕方ないのでAクイック、Bクイックと特殊技を成功させて勝てるようになった。しかし、皆がやるようになってしまうと、また同じ状況である。
ようは、日本チームはようやく世界レベルに参戦できるくらいにはなった。しかし、世界レベルでは次の次元に行っており、日本ではその練習が十分ではないので歯が立たないとのこと。それはプレスというものらしく、いわゆる集団戦法みたいなものらしい。ブラジルの個人技もすごいが、アルゼンチンのサッカーボールがまるでバレーボールのパスのように渡りながらゴールする、あの連携プレイをプレスというようだ。勿論、ジーコもそれを練習させているが、どうも個人技量の低さがあり、世界レベルには至っていないようだ。この辺も課題らしい。
ジーコはこれで監督を去るようであるが、世界のジーコがJリーグを始めとする日本のサッカーをここまで牽引してくれたことに感謝します。これからは、世界の監督として頑張ってほしい。もう、可愛そうで見ていられない。
日本チームは、悔しさを最大の原動力にして次のステップを目指してほしい。さすがの中田も涙していた。無念だと思う。アドリアーノが優しく手を出してくれたようだが、ハングリー精神の塊である彼の無言のメッセージを、中田はどう受け取ったのかとても気になる。
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写真は前回のものです。