南国土佐を後にして
4月にペギー葉山さんが亡くなられました。忙しくて追悼のことばも出せなかったですね。もともとジャズの歌手だったので、今でもファンと言うことではありません。しかし、幼少期を思い出してしまう歌手だったのです。
小学校入学前の頃、農家だった実家に白黒のTVが設置されました。しかし、田舎故、昼間の時間帯にTV放送は無いのです。電源を入れると、悲しいテストパターン画面が現れ、バックにペギー葉山さんの音楽が流れているのでした。
子供にとってジャズの音楽は分かりません。しかし、「南国土佐を後にして」だけは分かったので、動かない画面でも楽しめたのです。
親の話からすると、当時の当方は、テストパターンがいつ終わるのか分からないまま、じっとTVを見ながら待っていたようです。悲しいことに、そこにNHKの集金担当の方が来て、当方に「TVあるよね?」って聞いたようでした。当方が何と答えたかは覚えていませんが、TVは玄関から見えないのに、じっと見ている当方は見えたので、「TV設置がばれた」と親の笑い話となっていました。
当方にとって、そんなことはまったく興味なく、ただただ放送が始まるのを楽しみにじっと我慢して待っていたのです。ペギー葉山さんの声を聴くと、その頃を思い出します。
そのため、「南国土佐を後にして」は子供のころから歌えたのでした。
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