あの日
11年前のあの日、重い風邪をひいて寝込んでいた。寝ながら朝のニュースを聞いてビックリ。神戸で大きな地震が発生して、高速道路の高架橋が倒壊している。いたるところで火災が発生し、大変な状況である。風邪で寝込んでいる場合ではないがどうしようもない。
3週間後、当方は、折りたたみ自転車を持って新幹線に乗った。目的地は長田区である。当時は、まだ携帯電話が普及し始めた頃で、職場の中では当方が1番始めに購入した。行きの新幹線の中で、上司から励ましの電話が届いた。嬉しかった。現地は悲惨で写真を撮れる状態ではなかったが、夢中で撮影する。
検証目的は、長田区における火災の発生と鎮火の仕組み。発災後に撮影された建設省の写真に小規模の火災がいくつも見られた。しかし、なぜか、その火災が途中で止まっているのである。偶然、それを東京で見つけた。それを調べるのである。現地で分かったのは、火災が止まったのは、幅2mもない路地。しかし、住民と水槽を持っていた地元企業の連携で延焼を止めたのであった。いざという時は、やはり地元の力がものを言う。
東京に戻ってからは、いろいろと講演会等に出席し震災に備えるよう力説したが、11年経ってどうなんだろう。マンション等の強度不足疑惑、情けない・・・・・・。
HPへ