東京展
毎年恒例の東京展に行ってきました。秋になると上野の杜に来られるのは、本当にうれしいですね。首都圏に住んでいて本当に良かったと感じる瞬間です。日本文化の中心に居られるという感じでしょうか。
今日は秋分の日と重なり、大変な人です。というのも、フェルメール展が同時に開催されているからです。当方も「真珠の耳飾の少女」が来たら絶対に見ますが、前回「牛乳を注ぐ女」を見たので、とりあえずはパスです。
あと、芸術ものは、並んで見たくありません。だから、東京展は好きです。好きなものをじっくりと見られるから。今回もmiさんから招待状をいただいたのですが、自分には秋の風物詩となり、上野に彼岸花と東京展を見に行くのが夏と秋の節目になっています。
さて、今回の作品名はMELUSINEのⅠとⅡ、入り口入ってすぐの所にありました。まるでガラス作品のようです。多くの作品が大きく引いて見るのに対し、皆さん逆に近寄って、人によってはメガネを外して見ています。当方は老眼のため、メガネをかけて用紙の接合部まで見入ってしまいました。そこまで鑑賞に耐える作品ですね。
しかし、解説を読まないと意図しているところまでは、分かりません。そこで毎回はがきを手元に残しています。今回の作品には、解説が貼ってありましたが、「線の概念を色のグラディーションで表し、次元の違いを構成に応用しました。」と書かれています。んー!難しいですね。
そういえば、中学の頃、兄と喧嘩をしました。兄が「本当の線には面積が無い」と自慢げに言ったので、当方が、「目に見えるのだから面積はゼロという値がある」と、食ってかかりました。こんなエピソードが沢山ある、理屈っぽい兄弟だったのです。
線の概念・・・・、次元の違い・・・。良く見ると確かに線で構成している箇所と、面で構成している箇所があります。一次元の線と二次元の平面で、なぜか立体的にみえる空間が出来ている。そんな感じかな。と言いつつ、近寄りすぎて、思わず触れてしまいそうになりました。
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