エッセイ
R25が好きで良く読んでいます。特に好きなのは巻末のエッセイで、中でも石田衣良さんのです。
何が良いかと言うと、社会問題をサラっと指摘するのですが、その矛先が見事に合っているのですね。
例えば、最新の記事でも書いているように、震災後、日本経済が停滞しており、復興が遅れている原因の指摘です。
軽いマスメディアだと、すぐに官僚が悪い、議員が悪い、総理大臣が悪いと、自分以外の人間を指摘します。しかし、彼は違っていました。それは、何でも最高の物を最小の負担で求める国民性にあると言うのです。
当方もそう思います。ささいな事でクレームを付け、要求はマックス。しかし支払いはミニマムが当たり前。これでは経済的に成り立ちません。
議員を送り出しているのは自分たちですから、その議員が悪いなら、それは自分が悪いのです。社会が悪いのは自分に原因があるのです。
批判ではなく改善策を提案できるのが良い評論家でしょう。衣良さんは作家であり、エッセイストですが、毎回読んでいて感心します。「原因は自分たちなんだよ。みんな変わろう!」というメッセージがあるので・・・。
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