フェリーニの道
下の子がDVDを借りてきていたので、映画を見せてもらいました。フェデリコ・フェリーニの「道」です。
モノクロのイタリア映画ですね。曲芸師に売られた娘の悲しい映画ですが、女優の容姿が実に哀愁を誘い、とても忘れられない映画となってしまいました。悲しい映画なのに、女優が可愛いので、明るい感じで話は進みます。しかし曲芸師は、傲慢で、気に入らない同業者を殺して逃走してしまうのでした。
彼女は、それを心底悲しみ、ついに興行にも影響が出て来たため、曲芸師は彼女を捨てて立ち去ってしまうのです。やがて数年が経ち、ふとしたことから曲芸師は、彼女が時々吹いていたトランペットの曲を聞きます。そして、彼女は気がふれてやがて死んで行ったことを知りました。そして、自己嫌悪に陥っていくのでした。
日常の愛とは何か、それをどう維持するのか。それが出来ないと迎える孤独の辛さ。人はひとりでは生きて行けない。映画のタイトルである「道」とは、何なのか。この内容との関係は?
「人の道」、いや「人生という道」か。いろいろと考えさせられる映画でした。
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