ハンドドリル
秋葉に出動する際に、道端でハンドドリルを持っている子供を見た。なぜか異常に懐かしさを感じた。
子供の頃の遊びと言えば、アンプや受信機の製作です。その際に必ず必要になるのが、シャーシ加工用のハンドドリルです。他にもリーマやシャーシパンチも使いましたが、それはだいぶ後の話で、ほとんどこのドリルで加工をしていました。
だれがドリルの費用を負担したのか、折半したのか、兄が買ってくれて二人で使用したのか良く覚えていません。しかし、厳格な兄が厳しい管理統制をかけていたのを覚えています。
なぜかと言うと、ドリルその物は丈夫ですが、その刃が鋳物のように弱く、特に木工に、金属用を使うと簡単に折ってしまうからです。勿論、そのような区分けをした刃を買えば良いのですが、お金の無い時代工夫して、使うのが当たり前でした。
そんな、ある日、学校で木工加工の技術家庭科がありました。私のいた班はクギを上手に打つため、先にドリルで穴をあけることになりました。それは、当方の提案で、先生には内緒です。そして、メンバーには当方から折れやすいので、注意事項とコツを教えてあげたのです。しかし、どうしても、この子は性格的に無理だなと思う人がいて、手取り足取り補助してあげましたが、はやり折ってしまいました。
人の性格は簡単には変わらず、人の忠告も伝えるのが難しいと、その時つくづくと思ったのです。
小さな子供がハンドドリルを回して遊んでいる姿を見て三十数年前を思い出しました。
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