献上氷
先日テレビの放送で、徳川将軍家に献上する氷が放送されていました。夏まで氷室で保存して置いた氷を、江戸城まで運ぶ旅を再現したものです。
旅と言っても物は氷です。のんびりはしていらません。と言うことで、飛脚を使うのです。確か、送る大名は加賀藩でした。すると、距離にして五百キロくらいでしょうか。それを四日くらいで送るというもの。一日百キロ以上ですね。勿論チームを組んで、リレー方式で送ります。しかし、送るときは60キロの氷が、到着するときは600gになっているとのこと。しかも、汚れていると責任問題になるので、初めて実施したときから、大名屋敷に納品する前にわざと汚していたというのが、笑えました。
運んでいる飛脚の話では、どうせ珍しさだけで、将軍は食べるわけではないとも言っていたのが気になります。まあ、幕府に対する忠誠心をいかに表すかが問われたようです。
ただ、気になったのは、なぜ馬を使わなかったのかということ。幕府への献上品なら許されると思うのですが、振動で溶けてしまうかな。それから、何でそんなに遠くの大名が送ったのでしょうか。夏に氷がほしければ、もっと近場にいくらでも対応出来る大名はいたと思うのですが。
それにしても、実際に見ると気が遠くなるほど大変で、とても考えさせる歴史ものでした。
HPへ